戸次重幸さんとデュエットした女の いまさら阿鼻驚嘆レポ
こちらは昔のSNSアカウント(鍵)のツイートを書き出してあったデータからサルベージをした2017年10月に開催された「小橋·北川と行く浄土ヶ浜バスツアー(ゲスト)戸次重幸」で、私が戸次さんと「田園」をデュエットしたことを記したメモツイートをつなげて、書き足したものです。
1日目の最終目的地に到着する前に「戸次さんとデュエット対決する課題曲」が発表される。
カラオケで点数を争って一番の成績の号車にはプレゼントを進呈!というもの。
このデュエット企画、戸次さんの持ち込み企画である。
私のいた1号車の課題曲は「田園」
そう、戸次重幸さんが大好きな玉置浩二さんの曲である。
※なんならこの企画当時放送されていた「玉置浩二ショー」に影響を受けたもので、戸次さんが好きな曲を玉置浩二さんみたいにファンと歌い上げたいという意図だったらしい。
(その時好きなものをどんどん持ち込んでくる戸次さんの性格がよく出ている)(愛しい)
「戸次さんとデュエットしたい人ーー!」とバスガイドさんが言って、立候補者が手をあげる。そしてその人たちでジャンケンをしていくことになる。
そこでなんと勝ってしまった私(忘れもしない、決まり手はチョキ✌️)
その後、私は震災学習で心が締め付けられ、泣き、家族にこの事態をメールし、励まされ、号車を背負っているという使命感で課題曲を覚えてるためにイヤホンをつけてぶつぶつ言い、戸次さんの隣に立つのにまじでなんでダイエットしてこなかったのかという後悔に駆られ、到着した旅館の部屋で化粧を直すも「こんなもんいくらやっても一緒だ!!!」と突然ぶちぎれるという、完全にカオス精神状態となった。
<1次会をカラオケ企画まで略>
1号車なのでトップバッターの私。
さながら草野球の選手がメジャーリーグのバッターボックスに立つ気分。
「女は度胸!」とステージへ。
下手なことだけはしたくないので仕事スイッチを入れて、ハキハキ喋るようにだけした。
あきちゃんに名前を聞かれて「まおです」答えたまではなんとか冷静だったが、戸次さんの方を見たときに脳内の宮川大輔が「あかーーーーん!!」と絶叫。
1次会でずっとある程度の距離で見ていたはずの戸次重幸さん(浴衣姿)の破壊力がヤバすぎる。照明があるとはいえ光り過ぎている。彼は太陽????近づいてしまった私はイカロスとなって燃え尽きるのであった。
戸次さん「女の子なのに男性ボーカルの曲…得意なの?」
私「いえ、あの、得意とかではないのですが、好きな曲なので、ぜひ戸次さんと歌いたいって……」
くにちゃん「自信あるんですか?」
私「いや、もう戸次さんが全部歌っちゃうんじゃないかなって(笑)」
戸「まおさん!それは大きな間違いだね!!!(目力)」
(名札をつけているため、本名ではっきりと呼ばれる私)
私「え?!」
戸「むしろ逆!!まおさんがリードボーカル!!!」
私「えええ?!」
戸「まおさん!知ってると思うけどこの曲、デュエットの曲じゃないんだよ」
私「あ、はい……」
いちいち名前呼んで目を合わせてからしゃべろうとするのやめてほしい。脳みそがクラッシュしそうです。
このあたり喋ってるとき、ガチガチの私の肩をあきちゃんはしっかりとつかんでくれていた。女神かな?!?!
この後カラオケセットの前に立つことになる。
お客様からすると 【戸次さん】【私】の並び。
あとでお客様からいただいたこの時の写真の私、顔が完全に死んでいる。
とても推しの隣にいるとは思えない表情。
そして、こちらを見た推しの綺麗な顔から衝撃の言葉が発せられる。
戸「あ、この曲の最初のとこも歌うんだよ?」
私「え?!」
戸「へんあんうぉぅぉーぉー!おーぉおお!(本域のノリノリのやつ)ここからだよ!!!」
客席「ええぇぇ~」(そいつぁ無茶振りだぜとみんな心配してくれた。お客様も女神のような優しさ)
私「いやいやいやいやそれは戸次さんが!!!」
戸「だめ!ここから!!」
私(戸次さんが歌ってよおおおおおおお!!!!!!!!)
戸次重幸はこの企画の王様、暴君のように思えても、
彼の言うことは絶対なのである。
そしてもう曲かかるぞってときに、
戸「あー、えっと…(右手をこっちに出してなんか話そうとする)」
私「……?」
戸「いや、いいや!やろう!」
私「ぇ?!?!」
いっぱいいっぱいなのにずっと暴君に振り回される私。
たぶんなんか段取り決めようとしたんだと思う。
でも決めねぇ方が面白いなって思ったんだと思う。
思った通りにやってくれ!!自由なあんたが大好きだちくしょう!!!!
そして曲がスタート。
両手でマイク持ってがちがちな私。
イントロ序盤で「原曲キーで入ってるけど大丈夫?」って聞いてくれる戸次さん(優しい、暴君だと思ってたのに優しい、あきちゃんくにちゃん、お客様みんな優しいし、この会場は天国なのかもしれない)
でも音楽素人私、この段階でもう上げるも下げるもわかんないから「大丈夫です!」とお答えし、一応「うぉうぉう」を多少は歌って、途中からは戸次さんも手伝ってくれたんだと思う。(まじでここの記憶がない、ごめんなさい)
しかし、Aメロを戸次さんからハイッって渡されて、せっかく事前に音程の取り方考えてたのにそれがぶっ飛ぶ。
あんなにバスでイヤホンで聴きながら予習したのにな!!!
そして、めっちゃ低く歌ってしまった私。
小声で戸次さんに「(キーを)あげてもよかったねぇ…」と言われ、くそ不甲斐ない。
しかしまだまだどうぞ!(という雰囲気)と続きもソロで歌わされて、でも歌い出しが一番低いから少しずつ高めの音になってくるからそこで安定させていこうとする私。
戸次さんはそんな私をニコニコと見守っていた。(天使!!!!!!)
しかし、私は当日前髪を多目に右に流す髪型をしていたため、髪の毛が邪魔でいまいち横目では、戸次さんのご尊顔が見えない。(何で右流したんや!!髪の毛死ね!!!)って思ってた。
人生でなかなか髪の毛死ねって思わないよ。
ほんで、私ソロのまま、曲はBメロへ…
(あの「何もできないで」から始まるところ)
その時、右肩に結構な衝撃が!!!
わりとしっかり左手で押されて、戸次さんがカラオケの機械の真ん中に立って、歌い出しました。もうノリノリで。
ここはお前一人で歌うんかーイ!
(おそらくここからテンポが速いのもあって戸次さん的には「俺に任せとけ!!」って思ったのかもしれない。そして私が大きめ女なので事前打ち合わせなしで突き飛ばしても怪我しなさそうだなって思ったのかもしれない。真実は戸次重幸のみぞ知る。)
推しに突き飛ばされたから一瞬はショックなんだけど、すぐに「うわ…こんな体験なかなかできない!!!最高!!!(どM)」ってなって、戸次さんが気持ち良さそうに歌ってるのを眺めた。
(まつ毛がながーーい…照明にきらきらしているーー…サバンナの長い草が光に当たってキラキラ光っているみたいな…雄大な…)と見惚れていたら、(多分)Bメロ終わりかけかなんかで、肩をガッて抱かれた。
「あ、これ一緒に歌えってことだ!」となったので、私も歌い出した。
後から考えると、お前推しに肩を抱かれてんのに「きゃー!」てならんのかよ、意図を汲んでデュエットを成立させてるのを優先してんだよ。冷静かよ。進行的には正しいけど。
ほんでサビ始まって、ほぼ一緒に歌ってくれて(たぶん)(ここも記憶が薄め)
最後の「愛はここにある 君はどこにもいけない」のとこめちゃくちゃ好きな歌詞なので、「ここを推しが隣で歌ってくれんの聞けんの最高や…」って戸次さんのほうちらっと見て、そのときは、ちゃんと右耳幸せだった。
このときまでは……
そのあとすぐ間奏が始まって、
戸次さんの「えんあんーおぉーおぉーおぉー♪」が始まった。
カラオケは1番で切られちゃうんだけど、
戸次さんは私の肩を掴んだまま
耳元で大音量でのシャウトを繰り返して、
私の右耳生命の危機。
さすが舞台俳優、発声が違う。
北海学園大学演劇研究会の発声練習も賜物なのか、くそうるさい。
ありがとう森崎博之さんこんな声が出るように戸次さんを鍛えてくれて(?)
音が右の耳にぶつかって、頭から顔からに回り込んできて、左耳にも入ってくる感じがわかる。声をぶつけられてるという感じ。
ほんと他の音が全然聞こえない。
三半規管全部戸次重幸。
これが戸次さんではなくて、そしてこんな場じゃなかったら顔を手で押しやってたかもしれない。ほんとに。
(この時の写真、私本当に迷惑そうな顔をしている。とても推しが隣にいる女の顔ではない。)
ほんでたぶんくにちゃんが「おいおい、もうおわったから!採点採点!」って助けてくれたんだと思うんだけどよくわかんない。右耳のデシベルがやばくて、空間把握する能力が死んでた。
(写真を見るとくにちゃん先行で、あきちゃんも助けに来てくれている)
そして、カラオケの点数は【92点】
(よかった!こんだけとれば号車代表の面目躍如!)て思ったんだけども、あきちゃんくにちゃんに「おおー!高得点!すごいねぇー」と言われて、戸次さんにもなんかそんなこと言われて?
「いや、戸次さんのおかげです!!」って言ったら
「うん、だろうね😁!!」(セリフは曖昧)
って言われた(笑)
やっぱこの人、暴君だわ…
でも、この「だろうね!!」とドヤッたあとにちょっとくしゃって笑って(いやいや、なんてね)って顔した。
ほんとありがとうございますやばいです死にますってなった。
なお、私の後の挑戦者さんたちの曲は、大人しい女性曲が多く、戸次さんの行動も控えめで、これ以上の高得点を次々と出し、いとも簡単に私は最下位になったとさ…
…うん、だろうね!!!!!!!
私だけじゃねぇかあんなに突き飛ばされたの…www
この日、戸次重幸さんに「愛はここにある 君はどこにもいけない」と歌われたわけで
いやほんとどこにもいけないです、一生子残念します!!とならざるをえなかった。
本当に貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。
なお、この模様は音声なしでほんのちょっとFCの更新DVD(2018年に届いたやつ)に収まってます。耳元でシャウトされて😖って顔をし続ける顔の大きな(いや戸次さんが小さいんだってば)女が映ってますんで、お持ちの方は確認してみてください。
そして読み返すと「この人妄想でここまで書けるのやばいな」って
現実の話と思えないですね…
でも2017年10月14日の夜に岩手県であった、本当の話です。
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こちらの「小橋・北川と行く浄土ヶ浜バスツアー(2017年)」での出来事となります。
ツアー全体も本当に楽しく、そして震災に対する意識も変わったとても良いツアーだったので、ツアーレポもいつか書きたいと思っています。(しかし内容が濃すぎる)