青い流星を見守る記録

色んな調べ物をした記録や、メディアの記録を記しておくブログ…でしたが完全に雑記と化している気がします。残念。

1年越しの「We are GEKKO GREEN!」全曲レビュー

昨年9月11日に発売となった月光グリーンの新アルバム「We are GEKKO GREEN!」、先日配信も開始したことであるし、そしてこのご時世でお家にいる方も多いだろうということで、ぜひテレワークなどのお供にこのアルバムを!ということで、私なりに全曲レビューを書いてみました。

あとプライマリー1冊目で脱落の音楽素人のいうことなので、「なんもわかってねーなー!」って怒らないでね。

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って書いたのは今年の3月、そこからもう半年経ってしまいました。
私の筆の遅さ、いい加減にして欲しい!!
大きく状況が変わってしまった今ですが、改めて仕上げたレビューになります。
もしよかったらご覧ください。

 

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まず、めちゃくちゃ余談なんだけど、実物のCDで、私のかじっている分野であるデザイン、印刷の部分で触れさせてほしいことがある。
「We are GEKKO GREEN!」印刷豪華すぎ。

 

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これはスリーブケースと帯が付いた状態

・歌詞カードと帯が特色を一色使用している(CMYK基本の4色以外を使うこと、高い)
・トムソン(直線で四角に切ること以外を金型をつくって行うこと、高い)
・スリーブケース(CDケースの外に紙でできたケースをつけること、高い)
・そのケースにマットPP(ビニールの薄い膜で紙の表面を覆うこと、高い)
・歌詞カードがミラーコート紙と思われる光沢紙(通常使われる基本の紙に比べると高い)

2000円、ちょっと意味がわからない。

「これちょっと高いけど手に取ってくれる人が喜んでくれるかな」、って一つ一つ自分たちで決めました」とボーカル:テツヤさんが言ってらっしゃったけど、いやほんとこだわりがすごいですわ。

 

はい、ここからはnot専門分野ね。

 

1、漢道(おとこみち)


月光グリーン「漢道」リリックビデオ


リリックビデオも最初に公開され、メディアでもこれが優先してかけられるリード曲。
初っ端聞いた時の感想は
「えらい漢っぽい曲からぶつけてきましたね?!?!」

だった。

最近の月光グリーンのアーティスト写真のスタイリッシュさとは真逆の、和太鼓、馬の足音、嗎まで入った和の雰囲気が漂う曲だ。月光グリーンの和の雰囲気の曲というと、「侍ロマン」や「大一輪」があるけどその2曲とはまた全く違う魅力のある曲だと思う。
熱い。
侍ロマンの眼光鋭い戦国の侍のイメージとは全くちがう、
心に闘志を宿した男の歌だと私は捉えた。

ちなみに私がこの曲で一番好きなのはベース。

テツヤさんが赤提灯(ファンイベント)などで語った内容ではこの曲は当初、「神風グリーン」(月光グリーンの前身、テツヤ・チュウ・ハナのスリーピースで今でもvsというかたちでライブに登場したりする)用で書いたとのこと。

神風グリーンは「和」を意識したテイストなんだね。

 

2、We are GEKKO GREEN


月光グリーン「We are GEKKO GREEN」リリックビデオ


アルバムタイトルにもなっている曲。去年末からライブでは披露されていた。
初っ端にライブで聞いた時の感想は
「ら、らしくない?!」
「バンド名を叫ばせてくれる曲を作ってくれてありがとう!!!」

まずボーカルギターであるテツヤさんがしょっぱなからハンドマイクを持った時点でこちとら「?!?」でそこから始まる英語と日本語が混ざった早口のAメロ。たぶん(全文英語の4曲と単語使用以外をのぞいて、)ここまで文章として英語がまざってくる曲は月光グリーンで初めてだと思う。聞き覚えのなさがすごいメロと、Say!とテツヤさんに言われて「ゲッコーグリーーン!!」と叫ばせてもらえるサビのギャップがすごくて何かよくわからないまま初見は終わった記憶がある。ちょっと呆然とした。そして次に湧いた気持ちは「この曲を早く全国のファンに聞いて叫んでほしい」だった。

こうしてアルバムの中に、タイトル曲として入ってそう思った私の願いが叶って嬉しいです(ということは完全に自分語りでしたごめんなさい)
ライブでの会場で一体となる感じも、音源での音のまとまりがある感じもどちらも好き!!
またライブ会場で「ゲッコーグリーーン!!」ってさけびてぇぇぇぇ!!

 

3、どうかしてるぜ


月光グリーン「どうかしてるぜ」リリックビデオ


リリックビデオが4番目に公開された曲。初公開はHBCオトキタラジオ内であったと思う。
初っ端の感想が「だいすきだ!!!!!!!」だった。 もう鼻息荒かった。
私が思う月光グリーンらしさが出ていてめちゃくちゃ好きだった。
サビの歌詞「それでいいのか そのまま死ぬか 墓場まで持っていけばいいのか」がすでに最高。
私はテツヤさんの世界観が大好きなのだけども、その中でも私が大好きなテツヤさんの正義感が歌詞で表現されていて、その繊細でありながら切れ味のするどい言葉選びがたまらない。
サビ前の「悪魔すらも霞むぜ」なんて、現代的な文学性にあふれた皮肉で、痺れる。


ちなみに私は初めてライブでこの曲が演奏される時、この曲のドラムのリズムが大好きすぎるので「ぜったいドラムを見ていよう」と決めていた。そしてずっとドラムのチュウさんを見ていた。楽しい曲ではあまりにかわいい笑顔を見せているチュウさんがこの激しいリズムを少し苦しそうなくらいの表情で演奏しているのがたまらなかった。シンイチさんもとんでもない眼光でこの曲を演奏していた。なんやこれ。チュウシン最高か????????


音源では、大サビ以降でさらに激しくなるドラムにハートを持っていかれる。チェケラ!

 

4、孤独すらもない世界


月光グリーン「孤独すらもない世界」リリックビデオ

リリックビデオが2番目に公開されたリード曲2曲目。

この曲もテツヤさんがハンドマイクで歌う。ここまでの激しい曲から一変して切ない訴えのような曲。

ラジオでテツヤさんが語ったところによると「民謡などを意識したところがある」「月光グリーンらしくない音色をたくさん入れた」とのことで、この曲もまた「今までの月光グリーンらしくなさ」があってとても新鮮だ。

私の周りの女性ファンに「好き!」という人がとても多い。

一発で好きになった人も多いが、私にとって何度も聞くうちにどんどん好きになってくるスルメ曲だった。

音色は月光グリーンらしくない、がテツヤさんの声はこの切ない歌にとてもよく合っていて「らしい」響きになっていると思う。

歌詞の世界観も、テツヤさんの目を通してしか観られない世界をこちらが見せてもらっているようで、そして大サビでの歌詞の変化も綺麗だ。

個人的に私がライブの時に思っているのは「なんかの機械を調整しまくってるのがめちゃくちゃ忙しそう」(ライブ観にいった奴の中で最底辺の感想)

 

5、IMITATION

以前会場限定として配布されたCDには入っていたものの、再アレンジ、再録音された曲。

以前のものよりスタイリッシュになった印象がある。

初っぱなのギターの音とテツヤさんの叫ぶような歌い出しが、空気をつん裂いていく感じがしてとても好き。

楽器それぞれの音がめっちゃかっこいいので、音源ではそれに耳をすませて欲しい。

ライブの時は、とくに決まった振り付けがあるわけではないので激しい音に合わせて体を揺らすことが醍醐味の曲。

 

6、FREEDOM


月光グリーン「FREEDOM」リリックビデオ

リリックビデオが6番目に公開された曲。

ライブで何度か演奏され、ファンたちが思ったのは「新たなライブでの爆上がり曲爆誕だ!!!!!」だった。

FREEDOM〜♪のところでテツヤさんが「みんな、跳べーー!!」と叫ぶので、みんな腕をあげながらジャンプするのだが、それがもうやばいくらい気持ちがいい。

そして間奏ではヘドバンするっきゃないだろこれ?!な音が流れる。(基本月光グリーンの曲そんなにヘドバンする場面多くないのでちょっとレア)

いやもうなんなんだろうこれまで十二分に楽しかったライブがさらに楽しめる曲を生み出してしまうとはテツヤさん、そして月光グリーン天才である。

音源を聞いていてもIMITATIOMからの流れに痺れてしまう。

絶対日々のストレスをバッキバキにやっつけてぶっ飛ばしてくれる曲だと、私は、思うので、ぜひノリノリで聞いてみて欲しい。

 

7、Clear as MUD


月光グリーン「Clear as MUD」リリックビデオ

5番目にリリックビデオが公開された曲。

2017年のツアーのタイトルにもなっていた曲で、発表はそのツアーでされていたものと思われる。(歴の浅いファンですまんな!!)

前編英語の歌詞。「進化論」や「MONSTER」のお好きな方はお好きなのでは?!と思うので猛プッシュしたい曲。

月光グリーンの「かっこよさ」に痺れたい人はぜひ聞いて欲しい。

あと一言言わせて欲しいのだが、シンイチさん、このリリックビデオ…灰汁が強すぎんか????(笑)

 

8、喝采の唄

2019年の春のツアー内で発表された歌。

まずしょっぱな、イントロのギターソロが差し込む光のように希望を感じさせてめっちゃ好き!!!!!!

歌詞のメッセージ性はとても月光グリーンらしいと思うが、最初聞いたときのメロディーは月光グリーンらしくないと思った。(理由は聞くな、素人のフィーリングだ)

でも聴き込めば、聴き込むほどに、胸の奥の方がじわっと、そしてどんどん熱くなってくる曲。

「心の奥で小さく光り続ける星 解き放て」

というサビ前の歌詞が特に好き。

この胸の中にある小さな夢や、小さな希望をまるで「星」と呼んでもらっているような気がする。そしてテツヤさんが「解き放て」と言ってくれるなら、秘めていた夢や希望を表現したり、実現出来そうな気がする。そう思えてくる。

そんなところが大好きで、このアルバムの中で私が一番聴き込んだ曲だと思う。

と思ってiTunesで再生回数みたら2月から配信されたものをダウンロードしてから200回再生してた。ちょっと引いた(笑)

 

9、旅立ちはキスで

宣伝で出演したラジオのMCさんにイジられ、テツヤさん自信自分でも認めてたけど

テツヤさんらしくない曲!!!(すいません)

まずアルバムの中の曲名が発表されたときファン仲間と「旅立ちは、キ、キスで?!ききききききキスで?!?!?!?!」と驚愕した。タイトル5度見くらいした。

「恋愛!!!の歌!!!!」という歌が少ない月光グリーンの中では本当に珍しい恋歌。

でも聞いてみると、その優しくて気高くて尊い目線に、ある意味のテツヤさんらしさを感じるし、これはテツヤさんにしか書けない恋歌だと思う。

歌詞の全てを見たとき、私は女性として「こんなふうに思ってもらえる相手と出会いたい」と思った。

若い時だともしかしたらここまで響かなかったかもしれないけれど、この歳(ギリギリアラサー)になって将来を見据えた時期だからこそ、胸に染みたのだと思う。

歌詞の全容は是非曲を聞いて欲しい。

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以上、全9曲のレビューでした。

9曲それぞれ全く違う良さがあるので、聞いているとあっという間に再生が終わってしまう不思議なアルバムです。

このレビューを読んでこのアルバムが少しでも気になってくれた方は、

ぜひ下のリンクから月光グリーンのHPに飛んでくれい!!

g-green.futureartist.net

 

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アルバム発売一周年おめでとうございます。

月光グリーンはこの数ヶ月で大きな変化がありました。

もう1年前と同じ音を、ライブで聴けることは無くなってしまいました。

それでも、4人で作った音楽はこれからもたくさんの人に聴かれていくべきだと思うし、心に届くべきだと思います。

そしてこれから3人で歩んでいく道に、今まで以上の拍手と光が降り注ぎますように。

この時世も早く落ち着いて、これからも月光グリーンの音楽を聴ける機会がたくさんありますように。

 心に空いてしまった穴は簡単に塞がらないけれど、それでも前を向いて。

         2020.09.11 Cola